こんにちは、やさしいいばしょ編集部です。今回は、自助グループという「つながりの場」についてお話しします。
自助グループってなんだろう?
自助グループとは、似たような悩みや経験をもつ人たちが、自分たちの意思で集まり、話をしたり情報を共有したりしながら、互いに支え合うグループのことです。専門家に「助けてもらう」のではなく、自分の声を出し、誰かの声に耳を傾けることで、お互いの回復や理解が深まっていく。そんな、対等な関係性が土台になっています。

たとえば、アルコール依存症の人たちが集まる「アルコホーリクス・アノニマス(AA)」や、ギャンブル依存からの回復を目指す「ギャンブラーズ・アノニマス(GA)」などが、よく知られています。これらのグループでは、過去の失敗や苦しみを安心して語ることができ、それを聴く他の参加者の存在が大きな力になります。
自助グループでは、メンバーは対等な関係であり、ピアサポート(対等な仲間同士の支え合い)を重視しています。
ピアサポートとは?
「似た経験をもつ仲間同士で支え合うこと」を、ピアサポート(peer support)と呼びます。“peer”は「仲間」、そして“support”は「支える」という意味。つまり「同じ立場にいる人同士の支え合い」のことです。

たとえば、家庭のなかで苦しい思いをしてきた人が、同じように傷ついた経験をもつ人の話を聞くことで、「自分だけじゃなかったんだ」と安心できることがあります。また、自分の思いを言葉にすることで、自分自身の気持ちにも少しずつ気づけるようになります。ピアサポートは、同じ立場にいる人同士の支え合いなので、評価されない、否定されない、ただ「そこにいる」だけで、心が軽くなることもあるのです。
最後に ― わたしも、あなたも
“わたしもそうだった”と、誰かと気持ちを共有できること。自分の存在が否定されないこと。
それは、とても大切で、でも日常ではなかなか得られない経験かもしれません。
自助グループは、そんな安心できるつながりを、自分たちの手でつくっていく場所です。特別なスキルも資格もいりません。必要なのは、「話してみたい」「誰かの話を聴いてみたい」という気持ちだけ。
わたしたち「やさしいいばしょ」は、誰もが安心して集える社会を目指して、これからもさまざまな情報やアイデアを発信していきます。
この記事が、自助グループやピアサポートに興味を持つきっかけになればうれしいです。
