こんにちは、やさしいいばしょ編集部です。今回は、自分自身やまわりの人の心を大切にするためのヒントとして、「心理療法」のいくつかの種類をご紹介します。
心理療法とは
「心理療法」とは、こころの困りごとや悩みに対して、対話や技法を通じて支援する方法のことです。
心の病やストレス、不安や恐怖、うつなど、さまざまな心理的問題に対して使われます。心理学のなかでも「臨床心理学」という分野がこの支援を専門にしています。心理の専門家(臨床心理士や公認心理師など)が、クライエント(相談者)とともに悩みに向き合う方法が「心理療法」です。

心理療法の種類
心理療法にはさまざまな方法がありますが、今回は代表的な4つの心理療法をご紹介します。
1.精神分析
私たちが普段意識していない「無意識」の中に、悩みの根っこが隠れていることがあります。
精神分析では、自由連想(頭に浮かんだことを自由に話す)や夢分析などを通して、心の奥にある思いに気づくことを大切にします。創設者は、フロイトです。

2.行動療法
人は過去の経験から、無意識のうちに「条件づけ」された行動をとることがあります。
行動療法では、不安や恐怖を感じる場面に少しずつ慣れていく「系統的脱感作」や、安心できる感情を上書きする「逆制止法」などを用いて、望ましい行動への変化を促します。

3.クライエント中心療法
この療法では、カウンセラーが評価や指導をするのではなく、「無条件の肯定的関心」「共感的理解」「自己一致」という態度で、クライエントの話を受けとめます。安心して話せることで、自分の内面に気づき、変化していく力が自然と育まれます。

4.認知行動療法
人は物事を「自動的に」悲観的に考えてしまうクセ(自動思考)をもつことがあります。認知行動療法では、その考え方に気づき、より現実的でやさしい視点に切り替える練習をしていきます。とくに、うつ病や不安障害などに効果があるとされています。

心理療法は「正す」ものではなく「やさしくする」もの
心理療法というと、「正しい答えを教えてくれる場所」と思う人もいるかもしれません。
でも実際には、自分の心に静かに耳を傾け、その人にとって無理のない形で向き合う方法なんです。
「苦しい気持ちを否定しない」
「怖さや不安にゆっくり慣れていく」
「自分を責めすぎず、少しずつ楽になる」
そんな、小さなやさしさの積み重ねが、心理療法の本質です。
最後に
今回は、心理療法についてご紹介いたしました。心の調子がゆらぐことは、誰にでもあります。そんなとき、心理療法がどんなものかを少し知っているだけでも、安心してクリニックにかかることができるかもしれません。私たち「やさしいいばしょ」は、これからも「心のこと」を、難しすぎず、やさしい言葉で届けていきたいと思っています。

次回も、あなたにとっての“やさしい知識”をお届けできたら嬉しいです。